中村由一さんが『ゲンバクと呼ばれた少年』を刊行

2歳10カ月のときに被爆した中村由一さん。中村さんに初めてお会いしたのは、10年ほど前のことです。以来、長崎に行くたびに、できる限りお会いしてお話をうかがうようにしてきました。その中村さんの本『ゲンバクとよばれた少年』が、講談社から出版されました。

昨年、NHKETV特集「原爆と沈黙〜長崎浦上の受難〜」の中で、その生い立ちが紹介された中村さん。今回出された本は、この番組の内容が児童向けに書籍化されたものです。中村さんは被爆者、そして被差別部落出身者でもあるため、少年時代、さまざまな差別を受けたといいます。原爆と差別について語るときの中村さんは、いつもと変わらず穏やかですが、内に秘めた熱い想い、平和と平等を願う切なる気持ちが伝わってきます。辛い日々の思い出が綴られた本書にも、中村さんの思いや願が詰まっています。
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私も雑誌の取材で何度か写真を撮らせていただきましたが、ご自身の体験を次世代へ伝えていきたいといつも語っておられましたから、今回の児童書の出版は、我が事のように嬉しいニュースでした。夏休みに入ったばかり。ひとりでも多くの子どもたちがこの本を読んでくれますように。

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by sanaka-okamoto | 2018-08-06 09:25
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