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来年、日中国交正常化50周年を迎えるにあたり、両国の友好を願いながら。

①花摘む野辺

日中関係の冷え込みが伝えられる中、来年、日中国交正常化50周年を迎える。両国の関係の改善を願いながら、かつて中国情報専門紙「チャイニーズドラゴン」に連載していた記事を掲載していきます。

 若かりしころ、初めて中国大陸に渡ったとき、私は平均年齢70歳代の高齢者の方々と一緒だった。彼らは皆、ロシアとの国境にある小さな町、黒龍江に接する虎頭で、夫や妻や子どもをなくしていた。虎頭を訪れ一日も早く供養したいという願いが、ようやく実現したのだ。それは戦争が終わって40年目のことだった。ビザの発給は遺族に限るという条件の中、私もなんとか同行を許された。

北京から発った飛行機の車輪がハルビンの地に触れたまさにその瞬間、一人のご老人がフライトアテンダントの制止を振りきりドアへと突進した。何十年もの間、無理に押さえつけてきた故人への思いが一気に爆発したのだろう。その後も重苦しい空気に包まれたまま、旅は続いた。列車やバスでの移動中、多くの方がただ黙って走り去る景色を眺めていた。ホテルで私と同室だったご老人も、早朝窓辺に座ったきり、身動きひとつせず外を見つめていた。その胸中にいかなる思いが行き交い、脳裏にはどんな情景が浮かんでいたのか。私はそんな人生の先輩たちを前になす術もなかった。

虎頭にはソ連参戦にそなえ、極秘のうちに東洋一の地下要塞がつくられた。この要塞で2千人の日本人が、ソ連侵攻により犠牲となったのだ。要塞跡に着くと、皆で犠牲者に供えるための花を摘んだ。要塞の上に広がる原っぱには、アヤメ、スズラン、オミナエシ、アツモリソウなどの花々が咲いていた。40年前も同じ花が咲いていたという。それは白や紫の花だった。大地に水をかけ黙祷する男性、手を合わせ嗚咽する女性、声を振り絞り妻や子の名を呼ぶ男性……

この旅は、戦争の犠牲となった家族の供養とともに、戦争に巻き込まれ命を落とした中国人への謝罪の旅でもあった。会話の少ない旅だったが、戦後生まれの私が戦争体験者の彼らから学んだことは大きい。これから中国を旅する上で忘れてはならないことを教えられた、そう思った。


# by sanaka-okamoto | 2021-05-11 23:35

日本農業新聞・連載「里山の力」の継続が決まりました。

昨年4月からスタートした

日本農業新聞の連載里山の力

おかげさまで継続が決まり、

2年目に入らせていただきました。里山の子どもたちはコロナ感染策のもと、

に活動をけています。

日本農業新聞・連載「里山の力」の継続が決まりました。_d0074731_15473041.jpg


木更津社会館保育園の宮崎栄樹園長と

編集者のお力を借りながら、

持ちも新たに、

里山での子どもたちの生き生きした姿を

引ききご紹介していきます。

4月から載の曜日が

金曜日から土曜日にわります。

自宅にこもりがちな日々。

里山のデコボコ道を長時間けるためにも

身体を意識的に動かさなければ、

と思う今日このごろです。


# by sanaka-okamoto | 2021-05-11 22:57

「風の子の家」お米作り写真集について

季刊のらのら(農文協)で

というタイトルの連載をさせていただいていたときに

取材で大お世話になった藤沢市の保育園風の子の家

この保育園から冊子が送られてきた。

たちが1年にわたって取り組んだ米づくりの真集

風の子の家 2020年度 お米づくりだった。

田植えや刈りを体した園は少なくないだろうが、

真集には、種まきから代き、草取り、案山子作り、

穀、籾摺り、こも作り、鏡もち作りまで、片的ではない、継続的な農業体の日々が記されていた。もちろん、田んぼで元に遊ぶ子どもたちの姿も載だ。

昔から米づくりには88の手間がかかると言われているが、

子どもたちは実体から、その本の意味を、

お茶碗一杯のご飯の重みを実感したことだろう。

代表の澤口道氏は、日本農業新聞の連載里山の力

んでくださっているそうで、

お手紙には、こうした連載等での発信によって

教育現場に新しい風が吹き込まれることが

保育園の活動に力を与えてくれる、

といった容のメッセージが書かれていた。

「風の子の家」お米作り写真集について_d0074731_16001137.jpg

私も、この真集とお手紙から

大きな力を与えていただいた。

以下に、澤口氏によるあとがきの一部を抜粋し、

転載させていただく。

一粒の種が 一株の家族になり、一枚の田は 広い社会となり

みんなの手で植えられて 四季を通して 日本の原風景を作り出した

・・・・・・中略・・・・・・

風の子米は 自分たちの命の糧となり

社会にがる恩物となり 多くの人たちとつながり

子供達は地域から飛び出した社会ともつながり

自分たちから発信し育っています


# by sanaka-okamoto | 2021-05-11 22:38

NHKBS1「満州難民感染都市」の撮影に関わらせていただきました。

難民感染都市ディレクターである矢島良彰さんは、

麻山事件」「蒙開拓」「シベリア抑留」「留用

などをテーマとする多のドキュメンタリーを

40年間にわたって作りけてきた。

NHKBS1「満州難民感染都市」の撮影に関わらせていただきました。_d0074731_15551700.jpg

この番組の制作にあたり、以下のように語っている。

1982年の中国留孤-麻山事件-

40年に渡って蒙開拓の問題に取り組んできたが、

重要な局面を見過ごしていたことに付いた。

それは、翌年引き揚げるまでの大都市での出事。

ソ連軍の侵攻によって避難を強いられた

開拓民や一般居留民は、襲や略奪に遭って

着の身着のまま多くの日本人が住む大都市を目指した。

しかし、そこでの死者185千と言われ、

ソ連侵攻時の死者6万の

実に3倍以上の人が亡くなっている。

なぜ、これほど多くの日本人が

一旦避難した大都市で亡くなったのか

今回、私が中国を自分の取材テーマのひとつとする

きっかけになった、蒙開拓の話も出てくる

この番組で、撮影のお手伝いをさせていただいた。

声をかけてくれた矢島さんには心から感謝している。

新資料と証言で明かされていく真実を

一人でも多くの人に知ってほしいと切に願っています。


# by sanaka-okamoto | 2021-05-11 21:46

JICAの広報誌の記事がWEBギャリーで

かつて豊かな文化を誇っていた古代マヤ文明。

その子孫にあたるグアテマラのマヤ人たちは、

差別や搾取、貧困に苦しみ、

家族の生活を支えるために10人に一人が海外へと出稼ぎに行っていた・・・

国際協力(JICA)の広報誌mundi20176月号に

載していただいたグアテマラの記事が、

JICAの広報誌の記事がWEBギャリーで_d0074731_16032593.jpg

WEBギャラリーmundi地球ギャラリーにて

覧いただけるようになりました。

興味がございましたら、

ご一いただけますと幸いです。

https://www.jica.go.jp/publication/mundi/earth/index.html


# by sanaka-okamoto | 2021-05-11 21:24