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終戦74年、そして中国との出会い。日中文化交流6月号に掲載

終戦74年。戦争について初めて深く考えた旅は、私にとって初の中国への旅でもあった。

私が初めて中国大陸に渡ったのは1886年、平均年齢70代の老人たちに同行してのことだった。彼らは皆、ロシア(当時ソ連)との国境、黒龍江に接する虎林県虎頭という小さな村で、妻や子どもを亡くした過去を背負っていた。当時、虎頭ではソ連参戦にそなえ、極秘のうちにシベリア鉄道破壊を目的とする東洋一の要塞が建設されたが、そこにソ連軍が侵攻し、要塞に立てこもった約2500人が犠牲になったそうだ。この地に住む男性は軍人として南方に駆り出されていたため、彼らの妻子の多くが国境警備隊や開拓団の人たちとともに非業の最期を遂げたのだ。d0074731_15120593.jpg

 戦争が終わり、一日も早く供養したいと願う遺族たち。しかし、日中の国交が樹立するまでには、さらに40年もの年月を要した。ビザの発給は遺族に限るという条件だったが、交渉の末、私もなんとか現地入りを許され、撮影することができた。

要塞の周りで野辺の花を摘む遺族たち。アヤメ、スズラン、オミナエシ、アツモリ草など、40年前もそこに同じ花が咲いていたそうだ。大地に水をまき、手を合わせ、黙祷する遺族たち。今は亡き妻や子の名を叫びながら涙する男性もいた。

 妻子の供養とともに、旅にはもうひとつの目的があった。日中戦争で犠牲となった中国人への謝罪である。道中、中国の人たちは私たちを「同士」と呼び、大歓迎してくれたが、遺族を包む重苦しい空気が和らぐことはなかった。この旅で戦後生まれの私が学んだことは計り知れない。老人たちは今やもう100歳を超え、あの世へ旅立った人も多いだろう。

その後、さまざまなテーマで何度となく中国を訪れたが、この国を旅する上で忘れてはならないことを、最初の旅で深く心に刻んだような気がする。


# by sanaka-okamoto | 2019-08-15 17:49

『ないなづくしの里山学校』発売まで1週間。

『ないなづくしの里山学校』発売まで1週間。
出版社の「家の光協会」から本が届きました。
何度も行き詰まり、
想像以上に時間もかかりましたが、
多くの方々のご協力のおかげで
満足できる1冊となりました。
デザインの中島三徳さん、編集の岩澤信之さん、
本当にありがとうございました。
推薦文をくださった養老孟司先生にも
心から感謝申し上げます。

バーチャルな世界に入り浸りがちな今の子どもたち。
千葉県・木更津社会館保育園と土曜学校の子どもたちは、
市販の遊び道具も、時間割もない、
“ないないづくし"の里山で、
様々な実体験を積みながら生きる力を
身につけていきます。
解体した自転車のタイヤを利用して一輪車を作ったり、
火を起こして煮炊きしたり体をあたためたり、
田畑を耕したり、生き物観察をしたり・・・。
そんな子どもたちの姿を、
里山学校をスタートさせた
木更津社会館保育園の
宮﨑栄樹園長の保育哲学を交えながら、
写真を中心にご紹介しています。
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写真は里山学校の拠点である佐平館のシンボル、
大樹「マテバシイ」の前で。

# by sanaka-okamoto | 2019-08-14 22:43

長崎でお会いした 「原爆を語り継ぐ」活動に取り組む 皆さまです。

2回目

長崎でお会いした

「原爆を語り継ぐ」活動に取り組む皆さまです。左上 馬場先生。左下 竹下さん 右 中村さん。

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8月8日の朝日新聞朝刊の紙面で

中村さんが大きく紹介されていました。ご覧ください。

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# by sanaka-okamoto | 2019-08-09 14:50

【今日は長崎に原爆が投下された日】

原爆をこれから後世にどう伝えていくかが問われています。

74年前の出来事を忘れたくないと、

独自の活動に取り組んでいる人たちがいます。

今年も先月、長崎に行ってきました。

絵の制作を通して原爆の怖ろしさを伝えている

銭座小学校と堀尾小学校を訪ね、

その模様を取材するのが主な目的でした。

この取り組みの発案者である馬場務先生、

差別が戦争を生むと訴える『ゲンバクとよばれた少年』の著者・中村由一さん、

被爆者はいつかいなくなるのだから、

永遠に原爆の悲惨さ伝えてくれるのは遺構だとし、

その保存運動に尽力してきた竹下芙美さんともお会いしました。

112分・・・・・・

みなさん、今年も平和を願いながら黙祷を捧げたことでしょう。

暑い中、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

次世代に語り継ぐために

いつかまとめたいと思っています。


# by sanaka-okamoto | 2019-08-09 14:29

暑いですね

今日も暑い一日でしたね。

木更津社会館保育園・土曜学校の写真から

涼しげな1枚をお届けします

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# by sanaka-okamoto | 2019-08-07 08:03

たぬき


童謡『しょうじょうじのたぬきばやし』
(野口雨情:作詞/中山晋平:作曲)の
もととなったのは、
木更津駅近くの「證誠寺」の
たぬき伝説なんだそうです。
私は木更津社会館保育園に行く度、
たくさんのたぬきたちの
出迎えと見送りによる“おもてなし”を受けました。
そして、木更津の里山で私を待っていたのは・・・
サルのように木をスルスル登ってしまう、
ハゲタカのように食べ物に群がってくる、
元気でたくましい子どもたちでした。
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# by sanaka-okamoto | 2019-08-03 12:56

国連「家族農業年」スタート

本年から2028年までを
国連「家族農業の10年」と定めたことを受け、
月刊誌「地上」8月号で
私がこれまで出会った
農業家族を紹介していただきました。
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私自身が農家の生まれ
ということもあってか、
どこの国を訪ねても農村を見てみたくなります。
いくら都会が近代化しても、
農村に暮らす人々が貧困にあえいでいるようでは、
真の発展とは言えません。
だから農村の現状をこの目で確かめない限り
その国を知ったことにならない・・・
そんな気がするというのも
農村に足が向く理由の一つかもしれません。
家族総出で作業をするタイの米農家。
水さえ手に入れば豊かになれると信じ、
井戸を掘り続ける中国・黄土高原の家族。
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これからの農業には知識が必須だからと
小学校に通い始めた農業青年。
そのほか、10年間のスラム生活を余儀なくされた農家や、
不法移民となってアメリカへ渡った農家などを紹介しています。

「小規模農家の権利を守る」という国連宣言ですが、
それぞれの国がどんな取り組みをしていくのか
今後の動向を注視したいと思います。


# by sanaka-okamoto | 2019-08-03 12:11

印刷・製本

【印刷製本へ】
『ないないづくしの里山学校』、今は製本段階でしょうか。

来週には見本が上がってくる予定です。

嬉しいことに

予約注文数が予想を上回ったとのことで、
刷り部数が増えました。
皆様のお力をお借りしながら

一人でも多くの方に読んでいただけるように頑張ります。

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# by sanaka-okamoto | 2019-08-03 11:40

新刊のご紹介!『ないないづくしの里山学校』8月20日発売

ご無沙汰いたしております。久しぶりの更新です。

実はここ半年、本作りに時間を費やしておりました。

私が長年撮り続けてきた木更津社会館保育園の「里山保育」と小学生を対象にした「土曜学校」の子どもたち。彼らの写真を中心にまとめた『ないないづくしの里山学校』が、8月20日、家の光協会から刊行されることになりました。

写真はもちろん、里山学校を立ち上げた宮崎栄樹園長や森の講師・直井洋司さんの考え方を紹介する文章もたくさん書かせていただきました。


書店発売まではまだ1ヶ月ほどありますが、アマゾンなどネットでの予約販売はスタートしております。

どうぞよろしくお願いいたします。






# by sanaka-okamoto | 2019-07-11 14:59

撮り続けてきた木更津社会館保育園、朝日新聞に。


2月2日(土)の朝日新聞の朝刊「be(週末別冊版)」の連載

「北欧女子オーサの日本探検」で、
木更津社会館保育園の里山保育が紹介されています
(記者は斎藤健一郎氏)。

2009年に『里山っ子が行く!』を
農山漁村文化協会から出版して以降も、
私は宮崎園長の考え方、
直井さんをはじめとするこの里山保育に関わる大人たちの姿、
そして何より、
子どもたちが私に見せてくれる実に豊かな表情や、
びっくりどっきりの言動に魅せられ、
今も撮影を続けています。
今回、こうして全国の皆様にご紹介いただけて、
本当に嬉しかったです。

ぜひご覧ください。

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朝日デジタルにも掲載されています。https://www.asahi.com/articles/DA3S13872931.html…


# by sanaka-okamoto | 2019-02-12 17:42