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「銭座小学校 被爆資料室」毎日小学生新聞8月7日に

毎日小学生新聞「銭座小学校 被爆資料室」

 長崎に行ったとき、いつもお会いしているのが馬場務先生と中村由一さんだ。銭座小学校の子どもたちが13年間取り組んできた墨絵「火のトンネル」を、温かく見守ってきたお二人。「火のトンネル」の創案者である馬場先生は、他校に移られた現在も、原爆の怖ろしさを伝えるために子どもたちと新たな創作活動に挑んでおられる。中村さんは被爆者として、差別をテーマにさまざまな取り組みを継続中だ。
この夏、長崎を訪ねたときには、「平和公園の被爆遺構を保存する会」のメンバーとして長年活動してこられた竹内芙美さんにもお目にかかった。
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銭座小学校の「被爆展示資料室」に並べられた被爆品の寄贈者でもある竹内さんは、「貴重な被爆品が展示された立派な(長崎)原爆資料館もあります。ここ(銭座小学校の資料室)にあるのは、歯ブラシ、茶碗、学用品、瓦、本など、ただの日常品です」と。これらの日常品からは、原爆投下直前の人々の生活が見えてくる。それによって子どもたちが原爆を身近な問題として受け止めてくれることを期待しておられた。戦後72年。人間には寿命がある。被爆者はいつか一人もいなくなってしまう。被爆者に代わって原爆の恐ろしさを永遠に語り続けてくれるのが被爆品であり被爆遺構だ。だからこそ保存する必要があると訴えてこられたのだ。
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この子どもたちの身近にある「資料室」のことを、毎日小学生新聞で紹介させていただきました。
by sanaka-okamoto | 2017-08-08 23:24
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