人馬一体となり運び出す「馬搬」の伝統を守る

人馬ともに一つ屋根の下に暮らす遠野の「曲がり家」。ほんの五〇年前まで日常の風景だった。森で切り出した木材を人馬一体となり運び出す「馬搬」の伝統。
だが時は移ろう。近代化と効率化の波にもまれ、農林業の現場で馬は機械に取って代わられた。
現在、馬搬の従事者はわずか3人。
馬搬は山では、即座の判断力が求められる。土の硬さ、勾配、木の性質と動かし方、そして、馬の性格を知らなければならない。山と人と馬が絡むので、それらすべての視線をもっていないと成立しない。そうした技と知恵をもつ馬方だけが生き残ってきた。

●昔、自転車もない時代、馬に乗って遊ぶのがいちばんだった。炭運びも田んぼも馬でやっていたよ。羽振りのいい時代もあった。稼いだ金は、全部馬に使ったね。しかし、馬はいい、面構えがいい」(見方芳勝さん)
●「自然との共生という言葉がよく使われるけど、なまやさしいものではない。森を知り、森とつきあう。その知恵と技があってこそです」(岩間 敬さん)

    (「地上」4月号より抜粋/家の光協会)        
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by sanaka-okamoto | 2013-10-04 14:43
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